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1993年(平成5年)ドラフト 〜ドラフト概要〜


ヤクルト 広島 横浜 阪神 中日 読売 ドラフト概要
近鉄 ロッテ オリックス 西武 日本ハム ダイエー 選択方法



この年から社会人、大学選手に限り、1、2位指名選手に球団選択の自由を認める方式に改正された。これによりドラフト会議が非常につまらなくなった。


●逆指名制度が始まり契約金は青天井
この年から選手に「逆指名権」が与えられた。選手からの逆指名を勝ち取るために契約金は青天井になり、契約金1億円以上の選手が続出した。

しこたま金をもらった一部の選手は、税金逃れのために名古屋市の経営コンサルタントから指南を受けて所得税を脱税。しかし四年後の1997年に発覚し、球界を揺るがす大騒動となった。そればかりでなく、経営コンサルタントに他の選手を紹介して、多額の「紹介料」をもらっていた選手がいたこともわかり、「永久追放だ。処分が甘い」の声もあがった。


▼脱税事件で処分された選手▼
選手名 ドラフト 契約金 所得
隠し額
脱税額 懲役 執行
猶予
罰金 出場停止
渡辺秀一 1993年ダイエー1位 7500万円 3500万円 2236万円 1年 2年 550万円 7週間
小久保裕紀 1993年ダイエー2位 16000万円 6000万円 2833万円 1年 2年 700万円 8週間
波留敏夫 1993年横浜2位 10000万円 4000万円 1705万円 10月 2年 450万円 7週間
川崎義文 1993年横浜4位 7500万円 3500万円 1279万円 10月 2年 350万円 4週間
万永貴司 1993年横浜6位 7000万円 4000万円 1413万円 10月 2年 350万円 4週間
鳥越裕介 1993年中日2位 7500万円 3500万円 1323万円 10月 3年 400万円 4週間
三輪隆 1993年オリックス2位 12000万円 5000万円 2050万円 1年 3年 500万円 7週間
選手名 ドラフト 契約金 所得
隠し額
脱税額 懲役 執行
猶予
罰金 出場停止
山田洋 1994年中日2位 10000万円 4000万円 1474万円 10月 3年 450万円 5週間
北川哲也 1994年ヤクルト1位 14000万円 3500万円 1248万円 10月 3年 350万円 4週間
宮本慎也 1994年ヤクルト2位 10000万円 3500万円 1318万円 10月 3年 350万円 4週間

この事件は新聞やテレビで詳しく報道され、当時のマスコミは当然のことながら、小久保被告、波留被告…と、「被告」をつけてよんでいた。



●ドラフトの目玉・小久保裕紀(青山学院大)はダイエーを逆指名
星林高〜青山学院大。高校時代は甲子園出場なし。星林高では投手だったが、青山学院大で野手転向。3年の時、バルセロナ五輪に学生からただ一人選出され、2本のホームランを打ち、銅メダル獲得に貢献した。

ドラフトの目玉・小久保争奪戦は、巨人とダイエーの一騎うちになり、結局、小久保はダイエーを逆指名。ダイエーは小久保を2位でおさえ、渡辺(神奈川大)を1位指名したが、契約金は小久保のほうが多かった。

プロでは1995年に本塁打王、1997年に打点王のタイトルを獲得。順風満帆にみえたが、1997年シーズンオフに球界を震撼させた脱税事件が発覚。翌年は出場停止や故障があり、わずか17試合の出場で終わった。2000年に復活、31本塁打、打率.288の好成績を残し、チームの優勝に貢献した。


●四国の怪童・平井正史(宇和島東高)はオリックスへ
宇和島東高のエースとして、高校3年の春夏甲子園へ出場。春のセンバツは常総学院に3−9で初戦敗退。しかしその屈辱をバネに大きく成長し、夏の甲子園では広田庄司(1999年ダイエー2位)の海星から、MAX147キロの速球で13個の三振を奪い、スカウトの評価が一気に上がった。

プロでは抑えの切り札として起用され、入団2年目に、53試合登板し、15勝5敗27セーブ、防御率2.32の好成績で、新人王のタイトルを獲得。


●即戦力候補1サウスポー・河原隆一(関東学院大)は横浜逆指名
横浜商高〜関東学院大。高校3年春の甲子園では、種田(中日)、元木(巨人)の上宮高に敗れるも、ベスト4進出。大学で球速が増し、大学野球選手権・久留米大戦で、 17奪三振の大会記録を樹立し、注目を集めた。

ドラフト会議では、地元・横浜を逆指名し入団。「大学1投手。左の利もあり、1年目から10勝はいける」との前評判だったが、コントロール難が災いして、現在までパッとした成績を残してない。


●速球王・石井貴(三菱重工横浜)は西武へ
藤嶺藤沢高〜三菱重工横浜。高校時代はおもに内野手で甲子園出場なし。社会人入りしてから伸び、日本選手権で151キロをマークし注目された。

プロでは、「即戦力」と期待されたが、1年目は泣かず飛ばず。2年目に2勝、3年目に3勝4セーブと、着々と実績を残し、4年目に待望の10勝をマークした。兄も1986年ドラフト会議で大洋に2位指名されたが、拒否。


●その他、指名された主な選手は
PL学園高のエースで桑田二世とよばれた松井和夫(西武3位)、メジャーで活躍中の大家友和(横浜3位)、貴重な左の中継ぎ・岡島秀樹(巨人3位)、阪神のエース格・藪恵壹(阪神1位)、38年ぶりの優勝に貢献した波留敏夫(横浜2位)、1996年パ・リーグ新人王の金子誠(日本ハム3位)、2年連続10勝をマークした関根裕之(日本ハム1位)、近鉄の韋駄天男・大村直之(近鉄3位)らが指名された。





1993年(平成5年)ドラフト会議の結果


ヤクルト
1位 山部 太 NTT四国 投手
2位 斎藤 充弘 日立製作所 投手
3位 度会 博文 中央学院大 内野手
4位 川畑 勇一 JR四国 捕手
5位 小橋 正佳 市尼崎高 投手
6位 宇佐美 康広 稚内大谷高 捕手
プロ入り後の成績

西武
1位 石井 貴 三菱重工横浜 投手
2位 山田 潤 朝日大 内野手
3位 松井 和夫 PL学園高 投手
4位 尾山 敦 住友金属 投手
5位 白鳥 浩徳 住友金属鹿島 投手
プロ入り後の成績



中日
1位 平田 洋 豊田大谷高 投手
2位 鳥越 裕介 明治大 内野手
3位 笹山 洋一 小林西高 投手
4位 遠藤 政隆 熊谷組 投手
5位 工藤 友也 湖北高 投手
プロ入り後の成績

日本ハム
1位 関根 裕之 東北福祉大 投手
2位 井出 竜也 日本通運 外野手
3位 金子 誠 常総学院高 内野手
4位 大貝 恭史 NTT四国 外野手
5位 中山 光久 所沢商高 捕手
プロ入り後の成績



巨人
1位 三野 勝大 東北福祉大 投手
2位 柳沢 裕一 明治大 捕手
3位 岡島 秀樹 東山高 投手
4位 大畑 裕勝 柳川高 内野手
5位 佐藤 充 駒大岩見沢高 投手
プロ入り後の成績

オリックス
1位 平井 正史 宇和島東高 投手
2位 三輪 隆 神戸製鋼 捕手
3位 斎藤 秀光 横浜商大付高 内野手
4位 福留 宏紀 享栄高 内野手
プロ入り後の成績



阪神
1位 藪 恵一 朝日生命 投手
2位 平尾 博司 大宮東高 内野手
3位 高波 文一 熊本工高 外野手
4位 中里 鉄也 葛生高 内野手
5位 井上 貴朗 佐倉高 投手
プロ入り後の成績

近鉄
1位 酒井 弘樹 国学院大 投手
2位 西川 慎一 NTT四国 投手
3位 大村 直之 育英高 外野手
4位 的山 哲也 新日鉄広畑 捕手
5位 善村 一仁 愛知工大 内野手
プロ入り後の成績



横浜
1位 河原 隆一 関東学院大 投手
2位 波留 敏夫 熊谷組 内野手
3位 大家 友和 京都成章高 投手
4位 川崎 義文 日本通運 捕手
5位 西沢 洋介 千葉工大 投手
6位 万永 貴司 中山製鋼 内野手
プロ入り後の成績

ロッテ
1位 加藤 高康 NTT東北 投手
2位 立川 隆史 拓大紅陵高 外野手
3位 大塚 明 別府羽室台高 内野手
4位 中山 雅行 熊谷組 投手
5位 諸積 兼司 日立製作所 外野手
6位 小野 晋吾 御殿場西高 投手
7位 福浦 和也 習志野高 投手
プロ入り後の成績



広島
1位 山根 雅仁 岡山南高 投手
2位 上田 好剛 中山製鋼 投手
3位 玉木 朋孝 修徳高 内野手
4位 福地 和広 杵島商高 内野手
5位 田中 由基 大商学園高 投手
6位 品田 寛介 花咲徳栄高 投手
プロ入り後の成績

ダイエー
1位 渡辺 秀一 神奈川大 投手
2位 小久保 裕紀 青山学院大 内野手
3位 吉本 一義 大阪経法大 投手
4位 吉武 真太郎 国東高 投手
5位 澤田 剛 函館有斗高 投手
プロ入り後の成績





1993年(平成5年)ってどんな年?
日本レコード大賞 香西かおり「無言坂」
最優秀新人賞 山根康広「Get Along Together」
世相や流行 サッカーのプロリーグ・Jリーグが誕生し大ブーム
流行言葉 ジュリセン コギャル ナタ・デ・ココ ポケベル
社会の出来事 皇太子と雅子さまご結婚 細川連立内閣誕生
プロ野球の優勝チーム セ:ヤクルト80勝50敗2引 パ:西武74勝53敗3引
プロ野球の最優秀選手 セ:古田敦也(ヤクルト) パ:工藤公康(西武)
春の甲子園優勝校 上宮(バッテリー:牧野−松久)
夏の甲子園優勝校 育英(バッテリー:井上−渡辺)